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戦争知らぬ世代にも、広島出身の男性が江成さん写真展を企画/相模原

2012年1月29日

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沖縄戦の舞台となった「ガマ」を撮った江成さんの作品と前野さん=相模原市中央区のハシモトコーポレーション

沖縄戦の舞台となった「ガマ」を撮った江成さんの作品と前野さん=相模原市中央区のハシモトコーポレーション

 「戦争の昭和」を撮り続ける写真家・江成常夫さん(75)=相模原市在住=が、沖縄戦で多くの死者を生んだ「ガマ」にレンズを向けた写真展が、同市中央区の印刷会社内で開かれている。企画したのは広島県出身の男性社員。先祖が原爆禍に苦しんだルーツを持つ34歳は「戦争を知らない世代にも見てほしい」と来場を呼び掛けている。

 社員は同区宮下の印刷会社ハシモトコーポレーション(橋本欽至社長)の前野智彦さん。同時期に相模原市民ギャラリーで、十五年戦争をテーマにした江成さんの集大成といえる写真展が開かれることから、「沖縄戦を伝える作品も合わせて見てもらいたい」と同社3階のギャラリースペースでの開催を依頼した。

 展示したのは、かつては死者を葬る場として神聖視されながら、太平洋戦争で惨劇の場となった沖縄の自然洞窟「ガマ」を撮った20点。過去の過ちを伝える「無言の声」を写しだす。

 東京の美術大学に通った前野さんは、一貫して「負の遺産」と向き合う江成さんの作品にひかれた。出身は広島で、祖父の前妻が原子爆弾によって亡くなっている。

 「自分も見えない原爆の中で生きている。江成さんは不可視なものを今に伝えるまなざしがある」という前野さんは、「過去や今が蓄積され、未来が生まれる。作品には時代を超えるものがある」と話している。

 写真展は2月10日までで、午前11時から午後6時(土曜は同3時)。第2・第4土曜と日曜祝日は休廊。問い合わせは同社電話042(774)0081。

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