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菊名の市民らが手作り“コミュニティーバス”運行、地元のお出掛けに味方/横浜

2012年1月29日

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菊名駅西口から出発する第1便の「菊名おでかけバス」=横浜市港北区

菊名駅西口から出発する第1便の「菊名おでかけバス」=横浜市港北区

 地域の足を充実させ、住民同士の交流を深めようと、横浜市港北区菊名地域の市民らが手作りの“コミュニティーバス”を走らせている。会員制で約60人が利用する「菊名おでかけバス」は、毎週火曜日に5便運行。バス用に適した車両の確保が課題だが、「足が悪いが前より外出するようになった」などと好評で、利用者同士の触れ合いも生まれている。

 東急東横線菊名駅西口に「おでかけバス」と書かれたのぼり旗がはためく。17日午前9時、利用者やドライバーが菊名駅西口の「乗り場」に集まった。5人乗りの車に利用者が乗り込み、2012年の第1便が出発した。午前10時、同11時、午後2時、同3時の計5便が妙蓮寺駅などを通り、1周45分で循環する。

 運行するのは周辺住民らでつくる「コミバス市民の会」(入江勝通代表)。希望の場所で自由に降りることができる。同会の中心メンバーがほぼ無償で、ドライバーと添乗員、運行管理担当を務めている。

 同会は04年から08年まで、新横浜、菊名、大倉山の3駅を数日間無料で循環するコミュニティーバスの試運行を計4回実施した。買い物や通院、公共施設へ通うための地域の足として、高齢者や子育て中の母親からのニーズが高かった。

 当初は横浜市やバス事業者と共同での事業化を目指していた。しかし、便数や予想される利用人数、料金をやりくりしても赤字は必至。そこで考えたのが会員制の乗り合い方式だった。正規のバス事業は道路運送法に基づく許可が必要なため、営業事業にならないよう年間千円の会費を集めることにした。

 3駅を結ぶ広域運行もコスト削減のため見直し、利用者が多かった菊名駅南側の錦が丘地区内を主に走るルートに。錦が丘町内会の矢部満雄副会長(72)は「駅まで坂が多く、公共バスもないので親子連れや高齢者にはきつかった」と協力の理由を話す。10年から「おでかけバス」となり、昨年は1日平均約10人の利用があったという。

 錦が丘地区に住む加藤敏也さん(87)は「(バスが運行する)火曜日に合わせて病院に通っている。買い物が楽になったし、乗り合わせた人との会話も楽しい」と重宝がる。

 課題は車両。運行資金がぎりぎりで、個人の自家用車や福祉団体の車両を借りているため、ドライバーと添乗員を除き、一度に3人しか乗車できない。「時間が合わず月1回しか利用できない」といった声も寄せられているという。

 同会の入江代表は「7~8人乗りのワゴン車をなんとか確保し、運行日や便数も増やしたい。たくさんの人が利用し、コミュニティーの形成につながれば」と意気込んでいる。運行は12月末まで。同会は会員を募集している。問い合わせは、矢部さん電話045(431)4208。



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