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中小企業の力で国産飛行機を、フロートやエンジンの開発成果発表へ/横浜ほか

2011年10月24日

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中小企業などが開発したフロートを付けた超軽量動力機(ULP)

中小企業などが開発したフロートを付けた超軽量動力機(ULP)

 国産飛行機を独自開発しようと中小企業が立ち上がった。目指すのは、離島が多い日本や東南アジアで需要が高いとされる水上飛行機。機体を水上に浮かべる「フロート」やジェットエンジンの開発に成功した。成果は26日から東京ビッグサイトで開かれる「東京国際航空宇宙産業展2011」で発表する。

 推進役は、航空宇宙関連部品の品質保証と品質管理を手掛けるJASPA(横浜市中区)。航空宇宙産業への参入を目指す任意団体「まんてんプロジェクト」に参加する全国の中小130社を支援している。

 水上飛行機のフロート開発は2004年に研究開発ベンチャー企業を設立してスタート。中小企業でつくる水上飛行機開発事業協同組合をはじめ東京大や横浜国大、日大と連携して試作し、茨城県・霞ケ浦で実証実験を重ねてきた。

 このほど商品化したフロートは全長5メートルほどの米国製の超軽量動力機(ULP)向け。繊維強化プラスチック(FRP)製で、機体の接続部分は着水時に衝撃を和らげるバネを装着し、高さ50センチの波が立つ海上でも着水が可能。第1号は離島が多い沖縄県で使うため近く納品される。マレーシアでも実用化に向けて共同開発が始まった。

 協同組合の千田泰弘理事は「日本や東南アジアの島国では、最小限の予算で設備を整備すれば水上飛行機で急患や緊急物資を運ぶことができる。安全・安価で巡航性能が優れた機体を独自開発したい」と語り、機体本体の設計試作に着手する考えだ。

 夢を実現させる鍵となるのが、産業総合技術研究所(茨城県つくば市)の特許技術を基に10年12月から開発していたジェットエンジン。JASPAがアドバイザーとなり、航空機エンジン部品メーカー山之内製作所(横浜市神奈川区)の子会社YSECなど新潟市内の中小企業が9月末に試作機を完成させた。

 静音性と効率性は世界トップレベルで、まずは遠隔地に重量物を運ぶ無人飛行機(UAV)に搭載する予定。「産業展」では27日に実際に動かすデモンストレーションを行い、国内外にアピールする。

 JASPAの岡野光夫社長は「日本は航空宇宙産業に出遅れたが、中小企業のオンリーワン技術を結集すれば日本経済が大きく変わる」と語る。

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