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「自然の息吹感じて」、セラピーロードが今秋スタート/山北

2011年7月25日

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森林を巡る散策路。ピクトグラムのある場所では、さまざまな「癒やし」を体感できる=山北町山北

森林を巡る散策路。ピクトグラムのある場所では、さまざまな「癒やし」を体感できる=山北町山北

 癒やしの効果がある森を歩いてストレス軽減やリラックスを図る「森林セラピー」の取り組みが今秋、山北町でスタートする。旗振り役の町は10月からの本格実施に向け、コース選定などの準備を進めている。一足先に7月下旬の朝、「森林セラピスト」の肩書を持つ町職員とともに、「セラピーロード」を歩いてみた。

 「目を閉じてください。何を感じますか」。森林セラピストである町政策秘書課の菊地純一さんの声に従い、耳を傾けると、木々のざわめきや鳥のさえずりが聞こえる。うっそうと茂る森、吹き抜ける風が心地よい。

 歩いたのは、町健康福祉センター(同町山北)をスタートし、河村城址(じょうし)歴史公園を経て同センターに戻る約2・5キロのコース。城郭に向けて小高い坂道を上って行くと、「ピクトグラム」(絵文字)と呼ばれる案内板が目に入ってきた。石碑に風や鳥のマークが施されている。風の通り道であったり、鳥のさえずりが聞こえたりと、その場所ではピクトグラムのデザインに合わせた体験ができる。

 「このモミの木に触ってみてください」。「モミの巨木」のピクトグラムの前で菊地さんが案内する。幹回り4メートルはある大木。「触ると森が生きていることを実感しませんか」。柔らかな幹を抱きかかえると、どこか懐かしいぬくもりが感じられた。

 さらに進むと、青々とした芝生がまぶしい広場に出た。目の前に丹沢の山々が広がる。「ここでは寝転がって深呼吸やストレッチを取り入れようと考えています」。ふかふかとした芝の上、軽く体を動かすのもよいかもしれない。

 町の9割を占める森林を集客につなげようと、2009年から検討を始めた同町は今年4月、NPO法人森林セラピーソサエティから「森林セラピー基地」の認定を受けた。同NPOは従来の森林浴にストレス診断などを組み合わせて科学的効果を検証した上で、森林セラピーを普及する取り組みを進めており、その効果が実証された全国44カ所を「森林セラピー基地」や「セラピーロード」に認定。県内では同町と厚木市が選ばれている。山北では、緊張や不安、抑うつなどストレス状態の軽減や自律神経系の改善などが実証されたという。

 町では10月9日のスタートに向け、推進協議会を立ち上げ、セラピストの募集も行っている。

 町健康福祉センターでは血圧やストレス測定を行った後、温泉で休憩することも可能。「自然の息吹を五感で感じることが最大の癒やし」。そんな菊地さんの言葉に納得しながら森を後にした。

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