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将来の農家夢見て…かながわ農業アカデミーの学生が泊まり込みで研修/神奈川

2010年9月8日

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真剣な表情でナシを選別する関さん(右)=厚木市関口

真剣な表情でナシを選別する関さん(右)=厚木市関口

 県かながわ農業アカデミー(海老名市杉久保北、片木新作校長)で、来春に卒業を控え、就農を目指す学生らが、県内の農家で1カ月以上にわたる研修に励んでいる。研修は農業技術を実践的に学べることに加え、学生たちにとっては農地を確保するため農家からの信頼を得たり、就農後の販路開拓へのネットワークを広げたりする場でもある。受け入れ先も懸命に作業に取り組む学生らを熱心に指導しながら、夢の実現へエールを送っている。

 農業研修は授業の一環として毎年行われている。実践的な農業技術、経営、流通などを学ぶのが狙いだ。期間は1年生が約10日間、2年生が約50日間。主体は2年生で、今年は35人が参加している。

 同校2年の関陵介さん(19)=海老名市今里=は8月30日から、昨年に続き、厚木市関口の農家鈴木博久さん(68)宅に泊まり込み、農作業を手伝う。

 現在はナシ、ブドウの収穫の最盛期。収穫は午前5時半から始まる。師匠である鈴木さんらは果物の色や大きさを瞬時に見分けて、次々に振り分ける。その目利きの早さに、関さんは「経験が違う。少しでも多くのことを学びたい」と話す。

 農地を持たない関さんは、将来的には新規就農を目指している。「研修で農家に信頼されることで、農地取得の仲介を受ける可能性も広がる」(片木校長)という。

 真剣に農作業に取り組む姿勢に、鈴木さんも「周辺には跡取りがいない農家も多い。意欲をもって就農してほしい」と、新たな担い手の誕生を後押しする。

 研修は就農を目指す学生にとって、ネットワークを広げる場でもある。来年にも、親類から三崎市内の農地を借り、畑作を始める同校2年の村松秀幸さん(19)=横須賀市太田和=は現在、同市秋谷の農家で研修中。「スーパーで独自の売り場を設けるなど、勉強になることは多い。人脈づくりにも役に立っている」と話す。

 片木校長は「特に長い研修を終えた2年生は、すっかりたくましくなって帰ってくる」と、将来の日本の農業を担う後継者の育成に手応えを口にする。

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