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バーベキュー有料化実験、受益者負担浸透か、多摩川河川敷のにぎわい変わらず/川崎

2010年9月6日

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バーベキュー利用有料化の社会実験が開始されて最初の日曜日。有料化にもかかわらず大勢の人でにぎわう多摩川河川敷=川崎市高津区

バーベキュー利用有料化の社会実験が開始されて最初の日曜日。有料化にもかかわらず大勢の人でにぎわう多摩川河川敷=川崎市高津区

 川崎市高津区の多摩川河川敷でのバーベキュー利用を有料化する1カ月間の社会実験がスタートして最初の週末を迎えた。ごみ処理などを目的にした有料化は全国的にも珍しい取り組みだが、土日の2日間で約3500人が利用し、従来と変わらぬにぎわいを見せた。有料化を肯定的に受け止める利用者が多く、市民の間に受益者負担の考え方が浸透しているようだ。

 日曜日の5日午後、二子橋付近の河川敷は真夏を思わせる暑さだったが、バーベキューの鉄板や缶ビールを持った若者、家族連れが次々と訪れた。入り口で利用料1人500円(小学生以上)を支払うと、それを証明するリストバンドとごみ袋を手渡された。

 市が社会実験に踏み切ったのは、多額のごみ処理費用を税金で負担しているからだ。2009年度は空き缶、ペットボトル、生ごみ、使用済みの鉄板など114トンが発生し、約730万円を市が全額負担した。

 中には大型スピーカーを持ち込んで大音量で流し、夜遅くまで花火をする行為も目立ち、周辺住民からの苦情も多かった。市は住民アンケートを基に、実験では音響機器の持ち込みを禁止し、利用時間も午後6時までに制限した。

 学生時代の友人と訪れていた東京都世田谷区の会社員田中悟さん(33)は「ごみ処理のためなら有料化はいいと思う。もう少し高くてもいいから水道設備なども整えてほしい」、音楽仲間と楽しんでいた品川区の会社員東里衣さん(31)は「少し高い気もするが、川をきれいにするためにもいいこと」と受け止める。

 一方で利用料徴収に疑問を抱く利用者もいる。勤務するレストランの常連客と楽しんでいた千葉市花見川区の本田斉義さん(33)は「ごみを持ち帰るなどマナーをみんなが守って楽しめば、料金は必要ないのでは」と語る。実験前の8月中旬に取材した際は、「無料で楽しめるのが魅力なのに有料化するならもう来ない」という声もあった。

 周辺住民は今回の実験をどうとらえているのか。会社員の女性(23)は「週末は花火や音響機器がうるさく迷惑だった。改善につながるならうれしい」と喜ぶ。

 川崎市多摩川施策推進課は「ここまで大きなトラブルもなく、受益者負担の考えが受け入れられているようだ。今後の天候次第で分からないが、見込みの1万人に届くペース」と説明。「利用者や住民にアンケートをしながら有料化の本格実施に向けて検討を進めたい」としている。

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