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国立ロシアバレエ団の日本人初のプリマバレリーナ、千野真沙美さんが自伝出版/町田市

2010年8月17日

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「若手を育てたい」と語る千野真沙美さん=町田市玉川学園の谷口バレエ研究所前

「若手を育てたい」と語る千野真沙美さん=町田市玉川学園の谷口バレエ研究所前

 モスクワにある国立ロシアバレエ団のプリマバレリーナに日本人として初めてなった町田市出身の千野真沙美さん(41)が一時帰国し、自伝を出版した。19歳で本場のバレエ学校に飛び込んでから頂点を極めるまでの修練の日々、ソビエト連邦崩壊後のモスクワ暮らしや交遊なども軽やかにつづっている。

 「ロシアバレエに熱狂したバレリーナ」(文園社、四六判288ページ、1680円)。真沙美さんは「コッペリア」「くるみ割り人形」などを得意とし、「盲目の少女」では少女の内面を表現して絶賛され、「日本の宝」と評される。

 真沙美さんは、戦後日本のバレエ界で活躍した谷口登美子さんと映画監督千野皓司さんの次女。14歳で全日本バレエコンクールジュニア部門3位に。玉川学園高等部卒業後の1988年、19歳でボリショイ劇場付属モスクワ国立舞踊アカデミーに飛び込んだ。東西冷戦の終局ペレストロイカの時代だった。

 バレエ学校は日本と大違い。表現技術だけでなく基礎体操、メーク、舞踊歴史、演劇などもみっちり。寮生活では、食事が合わずクッキーにはまり、2カ月で2キロも太ってしまい先生にしかられたことなどもつづっている。

 2年後、モスクワ国立ロシアバレエ団と契約し、芸術監督ゴルデェーエフ氏との出会いが転機となった。「いくつものハンディを乗り越えてきた私の情熱を評価してくださったと思う」と真沙美さん。91年にソ連が崩壊し、混乱した社会の中で、プロとしての競り合いや海外公演、病気、結婚などについても書いている。

 現在はモスクワ日本人学校での講座や町田市玉川学園にある谷口バレエ研究所での後進指導にあたる機会が増えている。一人息子の円句(マルク)君(12)も母校モスクワ国立舞踊アカデミーの2年生になった。

 「日本とロシアは私の故郷。ダンサーとしては幕を閉じようとしていますが、今後振り付けや若手育成に力を注いでいきたい」と意欲的だ。

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