沖縄は「人ごと」か?基地県神奈川、痛みに共感薄く/普天間移設問題
2010年5月29日
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普天間移設は辺野古に戻り、鳩山首相が掲げたのは変わらぬ在日米軍基地の必要性だった。県内の米軍基地とともに暮らし、少なくない負担と不安を強いられている住民からはしかし、不満の声、沖縄への共感は広がらなかった。基地の街でさえ、沖縄は「人ごと」なのだろうか。
米海軍横須賀基地がある横須賀市。会社役員の男性(63)は言う。「基地が必要とも不要とも思わない。あって当たり前という感覚だ」。横須賀で生まれ育ち、基地の弊害を直接感じることはない。その存在自体への疑問が浮かぶことはなく「沖縄の怒りに共感することもない」。
「経済効果を考えると基地は絶対必要だ」。基地の正面ゲートにほど近いレストランでは、オーナーの男性(29)が力説した。米軍のレシピを基に考案したネイビーバーガーやチーズケーキが人気。不況に呼応するように、官民挙げての基地の観光資源化は年々盛んになっている。
非番の米兵が私服姿で街なかを歩く、いつもと変わらぬ一日。文房具店を営む男性(69)は、それがもどかしい。「普天間問題を通じ、日米同盟の在り方を考えるチャンスだったのに、市民の問題意識は高まらなかった」。かつて基地反対の市民運動の先頭に立ってきた。訴えは、地元住民の間にさえ広がらなかった。温度差に落胆し、身を引いて久しい。基地に慣らされてしまった日々の重さを、いまにして思う。
一方の騒音問題を抱える厚木基地。大和市に住む会社員男性(37)は3年前、横浜から引っ越してきた。「こんなにうるさいとは思わなかった」。ただ、家賃が安いから我慢している。「周りの人も騒いでない。徐々に慣れてきたし」と話す。
綾瀬市に住み30年、70歳の主婦は「怒るのにも疲れた」。鳩山首相が「最低でも県外」と言い出すのを聞き、信じられなかった。「ちょっとやそっとで解決したら、苦労しない」
では政治が悪いのか。社民党党首、福島消費者・少子化担当相の罷免について、横須賀市内の公務員男性(39)は「すべてがその場しのぎ」。一方で同市内で鉄鋼業を営む男性(63)は「朝鮮半島情勢はどうなるのか。近くに基地があるとかえって危ないのでは」という不安を口にしつつ「でも関心はないかな。取りあえず自分の暮らしで精いっぱいだから」と続けた。
米海軍横須賀基地がある横須賀市。会社役員の男性(63)は言う。「基地が必要とも不要とも思わない。あって当たり前という感覚だ」。横須賀で生まれ育ち、基地の弊害を直接感じることはない。その存在自体への疑問が浮かぶことはなく「沖縄の怒りに共感することもない」。
「経済効果を考えると基地は絶対必要だ」。基地の正面ゲートにほど近いレストランでは、オーナーの男性(29)が力説した。米軍のレシピを基に考案したネイビーバーガーやチーズケーキが人気。不況に呼応するように、官民挙げての基地の観光資源化は年々盛んになっている。
非番の米兵が私服姿で街なかを歩く、いつもと変わらぬ一日。文房具店を営む男性(69)は、それがもどかしい。「普天間問題を通じ、日米同盟の在り方を考えるチャンスだったのに、市民の問題意識は高まらなかった」。かつて基地反対の市民運動の先頭に立ってきた。訴えは、地元住民の間にさえ広がらなかった。温度差に落胆し、身を引いて久しい。基地に慣らされてしまった日々の重さを、いまにして思う。
一方の騒音問題を抱える厚木基地。大和市に住む会社員男性(37)は3年前、横浜から引っ越してきた。「こんなにうるさいとは思わなかった」。ただ、家賃が安いから我慢している。「周りの人も騒いでない。徐々に慣れてきたし」と話す。
綾瀬市に住み30年、70歳の主婦は「怒るのにも疲れた」。鳩山首相が「最低でも県外」と言い出すのを聞き、信じられなかった。「ちょっとやそっとで解決したら、苦労しない」
では政治が悪いのか。社民党党首、福島消費者・少子化担当相の罷免について、横須賀市内の公務員男性(39)は「すべてがその場しのぎ」。一方で同市内で鉄鋼業を営む男性(63)は「朝鮮半島情勢はどうなるのか。近くに基地があるとかえって危ないのでは」という不安を口にしつつ「でも関心はないかな。取りあえず自分の暮らしで精いっぱいだから」と続けた。
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この記事へのコメント
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コージータハラ [2010/5/30 09:48]
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普天間問題を取り上げたTV番組で、ご年配の評論家が居並ぶ政治家達を一喝した。「私は少年時代に敗戦を経験した。皆さんは安全保障について何も語られていない。今日の繁栄は日米安保のおかげなんだ」と。
社民党の主張も、そして本紙も一喝されてしかるべきだろう。基地の存在だけを問題にし「痛み」と表現している。しかし本当の痛みを感じた人々の思いは、これまで報道されてきたのだろうか。どこか表面的で、根源的な問題に踏み込んでいないのではないか。改めて検証を求めたい。
今日の我々の平和と民主主義の確固たる存在は、米軍基地のおかげであることに疑いはない。それを国民に説明することもせず、鳩山首相もまた、基地の存在を全国に拡散するだけの発想で、全国の知事に協力を求めた。回答した中で安全保障と明確に関係づけて説明したのは橋下知事と松沢知事だけだった。首相と2人の知事の政治的洞察力の差は歴然としていた。首相は幼稚だ。しかし、子ども手当で一方的に自治体に負担を押し付けた首相が、今さら自治体に協力を求めても遅い。信用できるわけがない。隙を見せればまた全てを押し付けられるという疑念を持つのは当然だ。
松沢知事の発言は一部だけ全国紙に報じられたが、「基地を減らしたいなら自衛隊を増強すべき」というもので、国家の安全保障を考えるよう逆に求める内容であった。本来、政府がスタンスを明確にすべきだが、民主党は、過去には野党として自衛隊増強に反対し、現在は政権党として米軍基地縮小を唱える勢力に組している。一体、日本の安全保障をどう考えているのか。これを突きつけたものといえる。
そして本当は、私たち自身が、安全保障の問題を冷静に考えなくてはならない。そのためにマスコミにはもっと根本的な報道のあり方を考えてもらいたい。
(2010/5/30 09:52更新)
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