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サッカーW杯南アフリカ大会の代表にフロンターレから4選手、”後発クラブ”躍進

2010年5月11日

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 プレハブ造りのクラブハウスから、4人のワールドカップ(W杯)選手が―。6月の南アフリカ大会に臨むサッカー日本代表が10日、発表され、Jリーグ1部(J1)の川崎フロンターレから、稲本潤一、中村憲剛、川島永嗣の3選手が選出された。在日コリアンの鄭大世選手の北朝鮮代表入りも正式に決まった。

 午後2時すぎ、川崎市麻生区の練習場。テレビ中継にくぎ付けのスタッフから、立て続けの歓声が上がった。「これ以上選手が抜けたら、練習できなくなるよ」

 うれしい悲鳴も無理はない。1997年のクラブ創設以来、W杯選手を輩出するのは初めて。日本代表3人の同時選出は、J1の18クラブで最多タイでもあった。

 リーグ参入は99年の「後発組」。資金的に恵まれたクラブでもない。2008年度の営業収入はJ1で11番目の約33億円。プレハブ平屋建ての古めかしいクラブハウスがその象徴で、試合前の大事なミーティング内容が薄い壁越しに漏れ聞こえてくるほどだ。

 当然、大型補強に頼ることはできず、OBの高畠勉監督(41)ら歴代の日本人指揮官が自前で選手を育ててきた。クラブ生え抜きの中村選手は学生時代は関東2部リーグに在籍で、「あの時、自分がW杯に行くとは想像できなかった」。プロ入り前はほぼ無名の鄭大世選手も、クラブによって北朝鮮のエースストライカーにまで成長した。

 この日の会見はファンら約850人に公開。J2時代は3千人台だった本拠地・等々力陸上競技場の観客数は、近年は2万人超えが珍しくなくなった。武田信平社長は「わが街のクラブの選手が活躍することで、市民のW杯への熱意も違ってくるはず」と胸を張る。

 会場から降り注ぐ大声援に、中村選手は「ずっとこんな温かい雰囲気で育ってきた。川崎代表として、持てるすべてを出し切りたい」と決意を新たにする。クラブ名が意味するのはフロンティア精神。4人の“開拓者”たちが、そのフィールドを世界へと広げる。

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