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「元気になって」と自作の絵プレゼント、女性励ました児童を善行表彰/川崎

2010年3月19日

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 今月上旬の「善行児童・生徒表彰式」で、中原署からある男児が賞状を贈られた。川崎市中原区の市立玉川小学校2年の高橋良太朗君(8)。学校帰り「さみしそうに立っていた」高齢の女性に、高橋君は「元気になって」と自分が描いた絵をプレゼント。すると後日、一通の手紙が届いた。差し出し主は「あのときのおばあちゃんです」―。

 昨年8月下旬。暑い夏の日の午後3時ごろだった。学校前のバス停で一人の女性が立っていた。塀に寄り掛かりうつむくその様子は「しょんぼりしていて寂しそうだった」。

 「こんにちは」。声を掛けると「こんにちは」と返してくれたが、再び下を向いてしまった。「絵をあげたら喜んでくれるかな」。その日学校で描いた絵を差し出した。「おばさん、これあげる」。すると女性は笑って言ったという。「ありがとう。よかったらあなたの名前を教えて」。絵の横にひらがなで名前を書き、その場で別れた。

 その2カ月後の10月、突然手紙が届いた。女性が学校を訪ねてきたのだ。玄関で高橋君のげた箱を捜していた女性を偶然、職員が発見。「うれしかったことを伝えたかった」と手紙を手渡し「藤森」とだけ名乗り学校を後にしたという。

 手紙には「紙いっぱいに書いてくれた絵を大切にしています。あのとき『おばさん、これあげます』と言ってくれてありがとう。あの一言で元気がわきました。実は75歳です」と書かれ、手作りのしおりが添えられていた。

 学校では「人懐っこくて人を喜ばせるのが好きな元気な男の子」という高橋君。母親のあやさんは「こんなふうにすてきな手紙をいただき、家族もうれしい気持ちになった」とほほ笑む。「また、おばさんと会いたい」と高橋君。再会できる日を心待ちにしている。 

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