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言葉や体に重い障害ある林さん、健常者との懸け橋目指し大学通信制卒業へ/横須賀

2010年3月11日

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 生後4カ月で脳性まひと診断され言葉や体に重い障害のある林里恵さん(35)=横須賀市佐原=が20日、8年間学んだ日本福祉大学(愛知県・美浜町)の通信制を卒業する。約1カ月前、応援し続けてくれた父親をがんで失った。里恵さんは家族や仲間の支援に感謝しながら、体の不自由な人が同じように障害のある人の悩みや相談に応じる「ピアカウンセラー」を目指している。

 里恵さんは脳性まひのため、幼いころから首が不安定で、発声に苦労した。30歳ごろから症状が悪化し、車いすを利用している。最近は手の自由も利かなくなった。

 自分だからこそ体の不自由な人を理解できる。健常者と体の不自由な人との懸け橋になりたいと、ピアカウンセラーを志した。「自分も味わった不安感やさみしさ、不自由さを感じている人たちに寄り添う仕事がしたい」。夢実現のため、同大学を目指した。

 入学から卒業までの道のりは決して楽ではなかった。通信制のため課題のリポートや試験はすべてパソコンで行うが、単位取得に必要な試験の突破が大きな壁だった。首が不安定なため、一度定めた視点がずれると、再び焦点を合わせるのに時間がかかる。制限時間内に100問近くの設問を解くのは困難で、単位取得をあきらめざるを得ない状況に陥った。両親から相談を受けた大学は、試験で不足する単位分はリポートで補うことで対応した。

 手が不自由になってからは、ボードの文字表を指さしながらヘルパーや友人の協力で代わりにパソコンを打ってもらいリポートを完成させた。

 がんの闘病中だった父親の茂さん(61)に言われた「一緒に頑張ろう」という言葉も大きな励みになった。最愛の父は、里恵さんの卒業式を見ることなく、2月に亡くなった。

 里恵さんは「家族や仲間、ヘルパーさんたちの支えと応援があったからこそ頑張れた。次はわたしが恩返しする番。たくさんの人の役に立てるようにこれからも夢の実現に向けて頑張ります」と目を輝かせていた。

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