知る×つながる=動きだす カナロコ 神奈川発コミュニティーサイト

ログイン

新規登録

  • お問い合わせ
  • たびたびある質問
  • サイトマップ

長年の風雨のダメージで限界、回復は不可能か/鎌倉・鶴岡八幡宮の大銀杏倒壊

2010年3月11日

 ソーシャルブックマーク  (ソーシャルブックマークとは)

この記事のコメントを見る

文字サイズ:

参拝客らに親しまれてきた大イチョウ、倒れる前と倒れたあと(上は2006年撮影、下は10日午前撮影)=鎌倉・鶴岡八幡宮

参拝客らに親しまれてきた大イチョウ、倒れる前と倒れたあと(上は2006年撮影、下は10日午前撮影)=鎌倉・鶴岡八幡宮

 鎌倉のシンボルの一つ、鶴岡八幡宮の大(おお)銀杏(いちょう)が10日、倒壊した。樹齢千年余とされる老木を生かすため、同八幡宮では慎重に管理してきたが、長年の風雨によるダメージがついに限界を超えたようだ。現場を視察した専門家は、強風に加え、付着した雪が抗力を上げた可能性を指摘している。

 ずたずたに切り裂かれた根。えぐり取られたような地面の穴。散乱する木片。倒れた幹の内部は空洞のようになっており、神職も「こんなに空洞化していたとは」と、外見では分からない樹勢の衰えを嘆いた。

 大銀杏は2004年10月の台風22号で、枝が大きく折れ曲がるなど甚大な被害を受けた。同八幡宮は県と市の補助を受け、枝の剪(せん)定(てい)や薬剤による殺虫殺菌処理に着手した。その効果もあって樹勢は一時回復。保全策を検討するため、10年度には木の傾きを計測する調査も行う予定だった。

 横浜地方気象台によると、倒木前の午前4時20分、10キロほど離れた辻堂(藤沢市)の観測所で最大瞬間風速11・2メートルを観測。しかし、「台風接近時と比べたら、それほど特別な強風ではない」という。
 現地で診断した樹木医の横山一平さんは「詳細はまだ分からないが、長年の風雨によるダメージが積み重なり、限界にきたということだろう」と述べた。

 造園樹木学が専門の浜野周泰東京農業大教授は現地を訪れ、「風に雪が混じった場合、その抗力は数倍になると言われている。風雪で傾き、(重さを)支え切れなくなったと考えられる」と指摘する。さらに、▽2月以降の多雨による土壌の緩み▽水上げが始まる季節の前で、根が土壌と緊密化していなかった―などを間接的要因に挙げた。

 大銀杏の今後について、浜野教授は「根の状態から、回復は不可能と思われる」とした。同八幡宮は「何とかしたい気持ちはあるが、技術的に可能かどうか。さまざまな専門家の意見を聞いてから判断したい」と述べた。 

神奈川新聞の関連記事


この記事へのコメント

この記事へコメントする

コメントを投稿するにはログインが必要です。

神奈川新聞社 創業120周年記念企画展「かながわの記憶」

神奈川新聞購読のお申し込み

神奈川新聞 1週間無料お試し

企画特集【PR】

  • 広告のご案内
  • 神奈川新聞の本のご購入とご紹介
  • Good Job
  • フォトサービス
  • カナロコ碁会所
  • 「おはようパズル」へ投稿
  • 神奈川新聞への情報提供と取材依頼
  • 「自由の声:への投稿
  • 会社概要
  • 採用情報
  • 日本新聞協会
  • Happy News