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一歩一歩堅実に、右DFに抜てきの阪田/湘南ベルマーレ

2010年3月11日

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 サッカーのJリーグ1部(J1)湘南は、6日のリーグ開幕戦で山形と引き分け、1999年8月21日の神戸戦以来となるJ1での勝ち点を手にした。相次ぐ主力のけがを懸念する声が多かったが、急造の右DFとして先発した阪田章裕(25)が、経験の浅さを感じさせない守備で上々の船出に貢献した。

 昨季50試合出場の右DF臼井が故障したのが開幕2週間前のこと。突然あいた大きすぎる穴だった。代わって反町監督が指名したのは、センターバックが本職の阪田だった。

 立命館大時代に代役を務めたことがある程度で「経験はほとんどない」。開幕直前のコンバートは、本人にとっても驚きだった。

 指揮官が試合後に明かした抜てきの理由は、「一つは(178センチの)高さ」。もう一つは、守備の規律を黙々と忠実にこなす勤勉さだ。その見立て通り、山形戦の安定したパフォーマンスには、阪田の人間性が表れていた。

 できることは多くない。まずは得意分野の「守備から」と考えた。持ち味のスピードを生かし、ボールを奪うことができた。ボールを持ったら「シンプルに前を見よう」。すると視界が開けた。「(右FWの馬場)賢治に当てて、またもらえる位置に」。前半22分には、テンポのいいパスワークから、ペナルティーエリア付近まで一気に攻め上がった。

 C大阪から期限付き移籍した昨季は、6試合の出場にとどまった。しかし、くさらず黙々とトレーニングを続けた。「監督の下で新たなサッカー観を吸収できた。去年あっての今」と言う。

 一歩一歩、堅実に-。10日も練習を終えると、いつも通りに深々とピッチに頭を下げた。

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