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マクドナルドとロイヤルホストが全席禁煙に、健康志向に応える姿勢をアピール/神奈川県内

2010年3月1日

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 県の受動喫煙防止条例の施行を1カ月後に控えた1日、県内のマクドナルドとロイヤルホストが全席禁煙に踏み切った。他に先駆けることで、顧客の健康志向に応える企業姿勢をアピールしたい考え。一方、同じ外食産業でも居酒屋チェーンは「顧客のニーズが違う。全面禁煙は難しい」。同業他社の動向を横にらみしながらの対応となっている。

■好評
 昼時、マクドナルド横浜西口店(横浜市西区)。注文カウンターでは店員が客の意向を一人一人確認していた。「禁煙ですが、よろしいですか」―。

 店の入り口にも告知のポスターが張り出されており、4歳と5歳の子どもと来店した主婦(35)は「いつも禁煙席を探して利用していた。(全席禁煙は)安心感が違う」と笑顔を見せた。

 ロイヤルホストは県内59店の喫煙席をすべてなくし、うち12店で喫煙ルームを新設した。馬車道店(同市中区)を訪れた女性会社員(60)は「店員に喫煙か禁煙か聞かれず不思議だった。たばこのにおいがしなくて、よかった」と好印象を持った様子だった。

■効果
 マクドナルドは県内298店舗の約6割で全面禁煙を導入済み。日本マクドナルド(東京都新宿区)の広報担当者は「商品を持ち帰る人が増え、灰皿の掃除も不要。作業効率が上がり、コスト削減にもつながっている」と“思わぬ”効果を口にする。

 ロイヤルホストも昨秋に県内一部店舗で禁煙に踏み切ったが、顧客の健康志向の高まりもあり、競合他社との差異化が図れるという判断があった。来店した愛煙家からは「昼はよくても、お酒を飲むときはたばこが吸える店に行くかも」(男性、84歳)との声も聞かれたが、同店を展開する外食大手ロイヤルホールディングス(福岡市)は「禁煙による客数減少はない」としている。

■慎重
 「むしろ同業他社の動向が気になる」。そう打ち明けるのは、居酒屋チェーン「ワタミ」(東京都大田区)の広報担当者。ファストフードやファミリーレストランとは客のニーズや志向が異なり、2社の先行実施で参考になる点は少ないという。

 苦い記憶がある。2005年にオープンした「禁煙居酒屋」は4店すべてが1年で閉鎖。「10人で宴会をやれば2、3人は喫煙者。大人数での来店が敬遠された」。現在、分煙化の方策を模索中だという。

 厚生労働省が全国の自治体に出した、公共施設での原則全面禁煙を求める通知も判断を迷わせる。居酒屋「白木屋」などを経営する「モンテローザ」(東京都武蔵野市)では「分煙も認められなくなる可能性があり、国の動きも注視している」。県内では1カ月に約10店舗ずつ分煙のための改修を行っていくという。

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