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入場無料の野毛山動物園、地道な努力が結実し人気復活/横浜

2010年2月16日

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来園者に大人気のツガル。職員による手作りイベント「動物感謝祭」では、大好きな野菜や果物を元気よくほお張った=2009年9月

来園者に大人気のツガル。職員による手作りイベント「動物感謝祭」では、大好きな野菜や果物を元気よくほお張った=2009年9月

2009年度の来園者数が18年ぶりに60万人を突破した野毛山動物園=14日、横浜市西区

2009年度の来園者数が18年ぶりに60万人を突破した野毛山動物園=14日、横浜市西区

 入場料は無料。ふらりと寄れば、動物たちに会える。野毛山動物園(横浜市西区)は開園以来59年、市民が訪れる憩いの場であり続けている。その野毛山に、ちょっとした奇跡が起こった。長い間落ち込んでいた年度入場者数が14日、18年ぶりに60万人を突破したのだ。運営改善、手作りのイベント、国内最高齢のフタコブラクダ・ツガル=34歳=ら人気動物たち。さまざまな努力や要因が実を結んだ。「皆さんに愛され、支えられて、ここまで来られた」と竹内昌弘園長は話した。


■一時は廃園の話も

 開園は1951年。2003年に59歳の長寿を全うしたインドゾウ・ハマ子の入園もこの年だ。市内を走っていた市電の車両は当時のまま、来園者の休憩場所になっている。年度ごとの来園者数は70年代半ばには200万人に上った。

 時代の流れ、レジャーの多様化につれて来園者は次第に減少する。100万人を超えたのは82年度が最後。92年度に60万人を割り、よこはま動物園ズーラシア(同市旭区)が開園した99年度には35万人まで落ち込んだ。一時は廃園の話もあった。


■国内最高齢のラクダも一役

 園が運営改善に乗り出したのは、03年度ごろから。外部有識者の提言などを踏まえ、利用者アンケートを実施。市民の要望に合った園運営を模索する。08年度からは指定管理者制度を導入し、企業の協賛金やグッズ販売の収益で集客イベントを行うと、着実な人気を呼んだ。徐々に来園者が戻り、飼育費に充てる寄付金も集まるようになった。

 昨年5月、関節炎を患い、前脚をまっすぐ伸ばしては立てなくなりながらも懸命に生きるツガルが、日本動物愛護協会の「功労動物賞」を受賞。飼育員による餌やりに、大勢の子どもたちが見入った。

 昨年初めて行った夏の夜限定の開園延長(午後4時半閉園を同8時半に)には、10日間で夕涼みを楽しむ市民ら1万人超が来園する人気となった。


■60万人の大台は「悲願」

 ここ10年ほどの来園者が30万~50万人台を推移した園にとって、60万人の大台は「悲願」だった。年度末まで1カ月半を残した今月14日、60万人目のお客さんが動物園を訪れた。

 記念すべき60万人目は、葉山町在住の松元さん一家3人。1歳になる息子に、初めてライオンを見せに来たという。結局この日は3942人の来園があり、みな思い思いに楽しんだ。

 竹内園長は感慨深げに話す。「職員たちは楽しんでいただける企画を一生懸命考えた。これからも皆さんの期待に野毛山らしく応えていきたい」


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