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出張商店街、シニア向け集合住宅で洋服や日用品などを販売/川崎

2010年2月9日

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 川崎市中原区の「モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合」が、シニア向け集合住宅への出張商店街事業を手掛けている。毎月1回訪問し、洋服や日用品などを販売。買い物へ出るのも難しい高齢の入居者のニーズと合致、店主と会話を楽しみながらの買い物風景が繰り広げられている。景気低迷や顧客の高齢化により客足が伸び悩む中、「待っているだけでは駄目」と同商店街。今後さらに販路を拡大する方針という。

 「いらっしゃいませ」。1月26日午後。横浜市青葉区の住宅型有料老人ホーム「グランクレールあざみ野」1階の通路に果物やパン、トイレットペーパー、ペットボトルの水、洋服などがずらりと並んだ。足つぼマッサージのコーナーもある。訪れた入居者の中には歩行器を使う人の姿も。

 東急不動産が事業主のグランクレールあざみ野には平均年齢およそ80歳の約90人が入居。運営する東急イーライフデザインによると、それまで出張販売を月1、2回行っていた高級スーパーが昨年5月に撤退。他の大手スーパーなどへ依頼したものの、「スタッフがいない」と相次いで断られたという。

 そんな折、同商店街の洋装店がホーム内で販売を始めたところ、入居者から日用品を望む声が多数上がった。そこで店主が呼び掛け、酒店や果実店なども加わるように。入居者の要望に合わせ、仲間の店の商品を持ち寄る人もいる。毎月最終火曜日が出張商店街の日だ。

 「足が悪く自由に外出できない人もいるので、こうしたサービスは必要。重い商品は部屋まで運んでくれるので助かります」と75歳の女性は笑顔。洋装店店主は「顧客層も高齢化し、今や店を開けて待っているだけではお客さんは来ない。ここでは売り上げ以上に、品物の良さを分かってくれる方と出会ったり、顔見知りが増えたりするのがうれしい」と話す。

 今後、車で片道30分圏内のシニア向け集合住宅や高齢者施設などを視野に、出張先を拡大する予定。県商工労働部は「珍しい試み。現状にあきらめを感じている商店街も多いが、こうした取り組みが刺激になってくれれば」と話している。

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