知る×つながる=動きだす カナロコ 神奈川発コミュニティーサイト

ログイン

新規登録

  • お問い合わせ
  • たびたびある質問
  • サイトマップ

働くことの楽しさと大切さ学ぶ場に…児童養護施設の子どもたちがパン作り体験/横浜

2010年2月8日

 ソーシャルブックマーク  (ソーシャルブックマークとは)

この記事のコメントを見る

文字サイズ:

子どもたちにパン作りを教える松下さん(写真中央)=横浜市中区立野のフーケ

子どもたちにパン作りを教える松下さん(写真中央)=横浜市中区立野のフーケ

 「うちの店で『作る楽しさ』」を知ってくれたら、それでいい」―。親からの虐待を受けたことなどで、児童養護施設で共同生活を送る子どもたちに、年一回、就労体験の場を提供しているパン屋が横浜にある。施設と交流を続ける店主が、子どもたちの将来を気遣って13年前から始めた。子どもたちにとってはパン作りを楽しみながら、働く大切さや社会へ順応することを学ぶ貴重な機会になっているようだ。

 JR山手駅前に店を構える天然酵母のパン屋「フーケ」(横浜市中区立野)。

 「お客さんのことを考えて、一生懸命作ってね」。この1月下旬の日曜早朝。定休日の調理場に店主の松下晴一さん(50)の優しい声が響いた。

 声を掛けたのは、児童養護施設「高風子供園」(同区本牧元町)に入所する10歳から15歳までの10人の子どもたち。作業台には、松下さんがこの日午前3時から準備したパン生地が置かれていた。

 「手には粉をつけてね」「あんパンはあんこが隠れるように」。アドバイスを受けた子どもたちが重さを量り、慎重に形を整えていった。メロンパン、クリームパン、クロワッサン…。2時間以上かけてこねた6種類、約500個のパンを、松下さんは次々とオーブンにかけ、待つこと10分。こんがりきつね色のパンが姿を現すと、歓声が上がった。

 「僕たちが作ったパン、いかがですか」。子どもたちは店頭販売も体験。小学校4年生の女子(10)は「パン作りは難しかったけど、自分が作ったパンが売れるとうれしかった」と声を弾ませた。

 松下さんが高風子供園と交流し始めたのは18年前。山手に店をオープンさせて間もない時期で、売れ残ったパンを子どもたちに差し入れたいと申し出た。以来、クリスマスにはクリスマス仕様のパンを贈るなど園の子どもたちと心を通わせてきた。

 そんな中、1997年に店の定休日を使って、始めたのがパン作り。この体験がきっかけとなり、パン工場に就職した卒園生もいるという。

 同園の福田京子園長(63)は「働く大切さだけでなく、接客を通して礼儀も教えてくれる。経済的自立を求めて、園の子は高校卒業後すぐに働くことが多く、社会性を身につける場にもなっている」と感謝している。

神奈川新聞の関連記事


この記事へのコメント

この記事へコメントする

コメントを投稿するにはログインが必要です。

神奈川新聞購読のお申し込み

神奈川新聞 1週間無料お試し

企画特集【PR】

  • 広告のご案内
  • 神奈川新聞の本のご購入とご紹介
  • Good Job
  • フォトサービス
  • カナロコ碁会所
  • 「おはようパズル」へ応募
  • 神奈川新聞への情報提供と取材依頼
  • 「自由の声:への投稿
  • 会社概要
  • 採用情報
  • Happy News
  • 2011年 第3回かながわ新聞感想文コンクール