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劇団「ペピン結構設計」の新作「トンカツであーる」上演へ/横浜

2010年2月2日

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「子どものころの自分に負けたくないんですよね」と話す石神夏希=急な坂スタジオ

「子どものころの自分に負けたくないんですよね」と話す石神夏希=急な坂スタジオ

 鎌倉市に住む演出家・石神夏希の率いる劇団「ペピン結構設計」の新作「トンカツであーる」が、BankART studio NYK(横浜市中区)で4~7日に上演される。原作は、絵本作家・長新太(1927―2005年)の「つきよのキャベツくん」。ユーモラスで不可思議な世界観を舞台に再現する。

 月夜の晩にキャベツくんとブタヤマさんが歩いていると、豚が丸々揚げられたトンカツさんに出会いました。おいしそうだけど…食べる? 食べない?

 物語はこのように展開していく。原作は、絵のタッチこそほのぼのとしているが、不条理で、残酷さすら漂う。石神は「食べるかどうかの選択を迫られ、緊張感がある」と感心する。演劇化に際してテーマにしたのは、まさにこの「割り切れなさ」だという。

 だから、あえて「大人なりの解釈」を突き詰める。絵本といえば、とかく純粋無垢(むく)なものとされ、「想像の世界は子どもにかなわない」と言われることもある。しかし石神は「長く生きれば、それだけ面白くなると信じたい」。その理由を次のように説明する。

 「子どもには分からない意味が読み取れる。単にナンセンスと決めつけるのではなく、真剣に読んだら考え込んでしまうような場面がたくさんあるはずだから」。そう、読み方は自由なのだ。ところで「丸ごと揚げられたトンカツ」をどう演じるのだろう。舞台は絵本と現実の2層構造で展開するらしいが…。

 ある展覧会で長作品に再会し、ほれ込んで舞台化の許可をもらいに行ったという石神。「絵本は超えられない。幼いころ長さんの読み手だった『わたし』を盛り込みたい」と話す。

 4~6日は午後7時半、7日は同6時開演。前売り2500円。問い合わせは、ペピン結構設計電話090(8455)5978。


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