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東海大相模高、名門復活へ飛躍の年/選抜高校野球出場濃厚

2010年1月19日

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東海大相模の旗印「積極走塁」を磨く選手たち

東海大相模の旗印「積極走塁」を磨く選手たち

 甲子園制覇に向けて、東海大相模高が動きだした。昨秋の関東大会で5年ぶり5度目の優勝を飾り、続く明治神宮大会では準優勝。一連の成績で、3月21日から甲子園球場で行われる第82回選抜高校野球大会の切符を4大会ぶりにつかむことが濃厚だ。名門復活に意気上がる門馬敬治監督(40)は、「一日必勝、選手には(ユニホームの)縦じまの重み、プライドを持ってやってほしい」と訴え、大舞台に向け万全の準備を期す。

◆頂点へ「普段通り」始動
 名門たる重み。春夏合わせて14度の甲子園出場。“縦じま”のユニホームには連綿と伝統が息づく。飛躍を目指す一年が始まった高揚感は確かにあるが、練習グラウンドに足しげく通う古参ファンの姿が、ナインの自制心を自然と働かせる。

 今月5日から始動。初日の練習に門馬敬治監督(40)の哲学が表れた。メニューは「普段通りだよ」と話すように、特別な行事や奇のてらいは一切なし。むしろ「選手がどういう意欲を持って取り組むのか、それを見たかった。練習最初の日は(選抜)大会初日につながるのだから」。いかに明確な目標をイメージしながら初日のグラウンドに立てるかを、試したのだ。

 明治神宮大会決勝、最大5点差のリードを、ミスも絡んで終盤にひっくり返された。大会後の12月18日、門馬監督の誕生日。ナインから寄せられた色紙には、祝辞ではなく決意がつづられていた。「1点に泣いた」「あと1点が足りない」…。敗戦によってこれ以上ない教訓を新チーム発足直後に味わえたのは、ある意味では幸運だった。

 昨年末は体力強化と並行し、「自信のある部分を磨く」(門馬監督)ことを優先した。例えば、1死二塁から単打で生還する走力。一発長打の主砲を欠くならば、「二つ先の塁」を奪う機動力とその精度を研ぎ澄ませばいい。その志向を植え付けるため、実戦形式の守備、走塁に時間を費やした。

 エース一二三がチームを押し上げている。最速149キロのプロ注目右腕は今から腕が鳴る思いだが、以前はどこか斜に構えていたところがあった。それが、主将任命後から「ランニングで先頭で走っているし、(投球練習中も)球数を聞かなくなった」と指揮官。精神的支柱の有無、これも全国の頂点を目指すには必須条件になる。

 もちろん不安もある。春の選抜大会で神奈川代表は3年連続の初戦敗退。高レベル、最激戦区の神奈川代表のはず。監督は「なぜかは分からないが、なぜにとどまらず、自分たちの野球を追求する」ことで、嫌な流れを一掃するつもりだ。

 県内屈指を誇る練習量は、日がとっぷり暮れても終わらない。過不足のない備えは揺るぎない自信を手に入れるため。今夏は33年ぶりの全国出場という宿願もある。戦力的に絶好機とあれば、なおさら期待は膨らむ。

 一二三は言う。「全国に強豪は多いけれど、不安よりも楽しみが先。目標は日本一」。それは、今年を最高の一年にしてみせるという、高らかな宣誓に聞こえた。

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