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福祉向上へ遺産寄付、火災で亡くなった女性が鎌倉市に土地や小切手など/鎌倉

2009年12月22日

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鎌倉市に寄付された小切手など。紙幣は焼け焦げている

鎌倉市に寄付された小切手など。紙幣は焼け焦げている

 2年前に火災で亡くなった鎌倉市内の女性の遺言に基づき、代理人の弁護士が22日、市役所を訪れ、福祉の向上に役立ててほしいと市に遺産を寄付した。寄付されたのは小切手約8700万円と国債550万円のほか、約250平方メートルの土地。土地は2009年度の固定資産税評価額で約3500万円に上るという。

 遺産を寄付したのは、鎌倉市玉縄2丁目の故・加藤淳子さん=享年80歳=。加藤さんは07年12月、漏電が原因とみられる火災で自宅が全焼し、亡くなった。長らく姉と2人暮らしだったが、姉も07年3月に他界しており、相続権を持つ親族がいなかった。

 加藤さんは火災に見舞われる約2カ月前、法人による成年後見制度の推進を図る特定非営利活動法人(NPO法人)「湘南鎌倉後見センターやすらぎ」を訪れ、一人暮らしの不安などを相談。遺産についても話が及び、法人側が遺言書の必要性を説明すると、その場ですぐに書き上げた。

 自身も聴覚障害がある加藤さんは遺言書で、遺産を聴覚障害者や一人暮らしの高齢者のために使ってほしいと記していた。加藤さんの死後、同センター理事長の有坂正孝弁護士が代理人となり、遺産の調査や資産の把握に当たってきた。

 市役所を訪れた有坂弁護士は、小切手や国債のほか、火災現場から発見された焼け焦げた紙幣も一緒に市に寄付。松尾崇市長は「ご遺志に沿って、市民に喜んでいただける活用を考えたい」とコメントした。


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