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「ディア・ドクター」が5冠/ヨコハマ映画祭

2009年12月16日

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 ヨコハマ映画祭の本年度各賞が決まり、西川美和監督の「ディア・ドクター」が作品賞、脚本賞、撮影賞など5冠を獲得した。主演男優賞は「クヒオ大佐」「南極料理人」の堺雅人さん、同女優賞は「のんちゃんのり弁」の小西真奈美さんが、それぞれライバルを小差で抑えた。受賞者が壇上にそろう表彰式と「ディア・ドクター」など受賞作品を上映する映画祭は来年2月7日、横浜・関内ホールで開かれる。

 同映画祭は31回目。ファン手作りの映画祭として、国内で最も古い歴史を持つ。選考は映画評論家ら35人の投票で決まり、ことしは「10本のどれが1位でもおかしくないほど日本映画は充実していた」と、主催の実行委員会。

 ベストテンを争うレースは、過疎の村で働く医師の失踪(しっそう)をめぐるドラマ「ディア・ドクター」が独走、ベストワン(作品賞)に輝いた。太宰治の複数の小説を下敷きにした「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」と3時間57分の長編「愛のむきだし」が2、3位に。箱根駅伝に懸ける青春を描いた「風が強く吹いている」が6位と健闘、大森寿美男監督は新人監督賞を受賞した。

 主演男優賞は堺雅人さんと「ディア・ドクター」の笑福亭鶴瓶さん、同女優賞は小西真奈美さんと「空気人形」のペ・ドゥナさん、「ヴィヨンの妻~」の松たか子さんの競り合いになった。助演男優賞は「ディア・ドクター」の松重豊さんと、「のんちゃん―」の岡田義徳さん。また「ディア・ドクター」などで渋い存在感を見せたベテラン女優、八千草薫さんに特別大賞が贈られる。

 映画祭では午前11時から「のんちゃんのり弁」を上映。午後2時から表彰式、同3時55分から「風が強く吹いている」、同6時20分から「ディア・ドクター」を上映する。入場料2800円、前売り2500円。一般前売り券は来年1月以降に発売される予定。問い合わせは、実行委員会電話045(751)0480、045(430)1845。

〈09年度日本映画ベストテン〉

※カッコ内は監督

1 ディア・ドクター(西川美和)

2 ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~(根岸吉太郎)

3 愛のむきだし(園子温=その・しおん)

4 のんちゃんのり弁(緒方明)

5 空気人形(是枝裕和)

6 風が強く吹いている(大森寿美男)

7 沈まぬ太陽(若松節朗)

8 サマーウォーズ(細田守)

9 劔岳 点の記(木村大作)

10 大阪ハムレット(光石富士朗)

〈個人賞〉

※カッコ内は対象作品

◇作品賞 ディア・ドクター

◇監督賞 緒方明(のんちゃんのり弁)

◇新人監督賞 大森寿美男(風が強く吹いている)、鈴木卓爾(私は猫ストーカー)

◇脚本賞 西川美和(ディア・ドクター)

◇撮影賞 柳島克己(ディア・ドクター)

◇主演男優賞 堺雅人(クヒオ大佐、南極料理人)

◇主演女優賞 小西真奈美(のんちゃんのり弁)

◇助演男優賞 岡田義徳(のんちゃんのり弁、重力ピエロほか)、松重豊(ディア・ドクター)

◇助演女優賞 安藤サクラ(愛のむきだし、クヒオ大佐ほか)

◇最優秀新人賞 満島ひかり(愛のむきだし、クヒオ大佐ほか)、岡田将生(重力ピエロ、ホノカアボーイほか)、町田マリー(美代子阿佐ヶ谷気分)

◇審査員特別賞 「風が強く吹いている」のスタッフ・キャスト

◇特別大賞 八千草薫(ことしも「ディア・ドクター」などで大活躍した大女優に映画ファンから愛をこめて)



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