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足元揺らぐ林市政 /2副市長辞職の横浜

2009年10月25日

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4人の副市長のうち2人が相次いで辞職する事態を迎えた横浜市。林文子市長は11月開会の市会に後任人事を提案して態勢の建て直しを図る構えだが、くしの歯が欠けるように幹部が去る状況には市会から、市長の求心力低下を懸念する声も。367万市民を擁する全国最大市のかじ取り役の足元が揺らいでいる。

◆慰留にも応じず
 「約2年半、お世話になりました。横浜市という組織の潜在力は大きなものがある。新しい林市長の下、力を合わせ市民のための市政を進めてほしい」
 内閣府の行政刷新会議事務局次長に就任するため23日に副市長を辞職した阿部守一氏。同氏を送り出すため開かれた退任式の場に、林市長の姿はなかった。
 首都圏7県の県庁所在地の市長が集い、共通の課題を話し合う懇話会。栃木市内でこの日開かれた会議への出席を優先させた結果だったが、市の幹部の1人は「慰留にも応じず市を去る人のために大事な会合をすっぽかすわけにいかない」と解説した。
 9月29日には、横浜開港150周年記念事業「開国博Y150」担当の副市長だった野田由美子氏が辞職したばかり。同氏の場合は本人の希望もあり、退任式すら行われなかった。

◆約束したはずが
 後味の悪さを残した副市長の相次ぐ戦線離脱。その背景には、林市政発足時のボタンの掛け違いも指摘されている。
 9月1日の初登庁日。林市長は、中田宏前市長が起用した4人の副市長に対し「本年度いっぱいは一緒に市政運営を支えてほしい」と続投を要請。全員から「同意」を取りつけたはずだった。ところが実際には、野田氏は開国博の閉幕(9月27日)を待って市を去る腹を前々から固め、阿部氏も転進の機会をうかがっていたことになる。
 面従腹背の側近に支えられていた格好の林市政。その行く末を案じる市会からは、副市長人事についても注文が出始めている。

◆総入れ替え論も
 阿部氏が辞職の意向を固めつつあった14日。自民党の幹部は林市長と面談し、残る金田孝之、佐々木寛志の両副市長も更迭するよう求めた。阿部氏が辞職するタイミングを、前市長時代に敷かれた人事体制刷新の好機ととらえたからだ。翌15日には公明党の幹部が市長と面談。この際にも、金田、佐々木両氏の“処遇”が話題となったが、関係者によると、林市長は両氏の更迭要求には応じられない意向を示したという。
 金田、佐々木両氏の更迭は副市長の総入れ替えとなるため、市政混乱の印象を与えかねないと懸念したものとみられる。
 ただ、副市長人事は議会の同意事項だけに市会側の理解が不可欠。11月27日開会予定の定例会に提案される後任人事の行方は、林市長と市会各会派との今後の関係を占う上でも重要な試金石となりそうだ。


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