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カンボジアの地雷除去へフットサル大会で寄付金募る青年の思い/藤沢

2009年10月23日

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カンボジアの地雷除去の活動を行う菅原さん(左)

カンボジアの地雷除去の活動を行う菅原さん(左)

 「世界は変えられる」。大きな目標に一人の青年が向かっている。フットサルの大会で寄付を募り、カンボジアの地雷除去に取り組む市民団体「GLOBE PROJECT(グローブ プロジェクト)」代表、横浜市南区在住の菅原聡さん(26)。「青くさいと言われるかもしれません。でも僕は青くさく生きたい」。学生時代、世界で見聞きしてきたものが心の中に残っている。

 2005年4月。早稲田大学2年時に休学し、引っ越しのアルバイトでためた100万円を握り、世界に飛び出した。

 「夢はサッカー選手になること」。カンボジアで聞いたある少年の言葉が人生を変えた。

 内戦の影響で地雷が多く埋められたタイとの国境近く。現地の非政府組織(NGO)とともに地雷除去などに取り組んだ。

 少年たちがサッカーをしていた。ボールが地雷がある危険地域に入ったのに、少年たちはためらいもなく取りに向かう。「『ボールがもったいない』って言うんです」。少年から夢を聞いたのはそのときだ。

 06年3月に帰国するまで東南アジア、アフリカ、中東など30カ国以上を渡り歩いた。出会ったのは紛争や貧困などに苦しむ人々だった。アフリカ中東部に位置するウガンダ。7歳のときに村を襲撃されたコンゴ難民の少年(15)もそうだった。

 夢を聞くと、「村を襲ったやつらを殺すこと」と返ってきた。二の句が継げない。それでもサッカーをすると「サッカーをしているときが一番楽しい」と笑ってくれた。

 18歳の元少年兵の描く絵は軍人ばかりだった。ただ楽しいときは同じく「サッカー」と声をそろえた。スポーツで何かできないか。世界各地で、パスを回しながら考え始めていた。

 桐蔭学園高校でラグビーに明け暮れていたころ、父善郎さんが41歳の若さで亡くなった。「悲しかったときに仲間と打ち込むことができて、僕自身スポーツに助けてもらった。だからスポーツには勇気を与えたり、励ましたりできる力があると思いました」

 帰国後まもなく、菅原さんは「GLOBE PROJECT」を立ち上げる。フットサルの大会を開き、その参加費から集めた寄付金を現地のNGOに送って支援を始めた。昨年9月までに寄付金は246万8千円余に上っている。

 現在は会社員。それでもことし市民団体の代表に復帰し、特定非営利活動法人(NPO法人)格の取得を申請中だ。賛同してくれる仲間も増えた。サッカー日本代表監督・岡田武史さんが特別顧問を引き受けてくれた。いずれは団体の活動だけで生きていきたいと思う。

 フットサル大会以外にも、地雷除去を支援するマラソン大会なども企画している。「世界中で出会った人たちの夢の代表がスポーツでした。スポーツを通じ、よりよい世界をつくっていきたい。日本からは遠く離れているかもしれない。でも少しでも想像はできるんじゃないか」。日本から世界を変えていく。


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