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民主党市議が現職市長を支援、分裂選挙か/川崎

2009年9月13日

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 任期満了に伴う川崎市長選(10月25日投開票)で、民主党県連が福田紀彦県議(37)を推薦候補として擁立する方針を決めた中、同党の潮田智信市議会議長は12日、民主推薦の争奪戦で福田氏に敗れた現職の阿部孝夫氏(65)を支援する意向を明らかにした。阿部氏は連合神奈川の推薦を受けており、潮田氏に続き連合系議員の一部も同調するとみられ、民主の分裂は必至の状況だ。

 「どうぞ市長選では、市民のために頑張っていただきたい」。潮田氏は、12日に市内で開かれた市職員労働組合(市職労)定期大会でのあいさつで、同席した阿部氏に“エール”を送った。神奈川新聞社の取材に、潮田氏は「自分は連合の支援を受けて当選している身。以前から阿部市長支援を公言している。それで党が処分するというならば、甘んじて受ける」と強い決意を示した。

 同党の国会議員、県議、市議でつくる党川崎市総支部協議会(会長・笠浩史県連代表)は、10日に福田、阿部の両氏と個別に面接し、協議会のメンバー24人のうち、福田氏14、阿部氏9、白票1の多数決を経て福田氏推薦の方針を決定したばかり。

 決定後の会見で、笠氏が「誰に決まっても一致団結して支援することを確認した」と繰り返し強調したのも、わだかまりを抱えている証左。背景には、党県連役員会での決定後も、党の有力な支援組織である連合神奈川が「阿部氏推薦の方針に変わりない」と主張し、衆院選で強力なタッグを組んだ民主と連合との間に「ねじれ関係」が生じていることがある。

 潮田氏は連合の組織内議員。協議会で阿部氏に票を投じたのも、連合系議員が大半を占めたとみられる。そのうちのベテラン議員は「党の決定に従わざるを得ないが、つらい選択ではある。連合に支えられて議員をやっている以上、状況によっては…」と話し、表向きは党方針に従いながらも阿部氏支援に回る可能性をにおわせた。

 だが、連合系議員の動きに対し、「党方針に従うのは当たり前。こうなると対連合の戦いだ」と憤りを隠さない協議会のメンバーもいる。

 一方の自民党も一筋縄ではいかない様子。当初、支援を前提に政策協定の調整を進めていた阿部氏が一転、民主単独推薦を求めたことで、自民は「反阿部氏」「反民主」へと大きく舵(かじ)を切り、独自候補の擁立作業に入った。その矢先の11日、今度は同党の杉山信雄県議(52)が政党推薦を受けずに出馬する意向を表明したことで、混乱に拍車が掛かった。

 複数の若手市議らが杉山氏支援を明言しており、独自候補擁立を模索するベテラン市議たちとの間に「溝」が生まれつつある。

 ある議員が言う。「内情は、民主と同じで分裂含み。自民、民主、公明の相乗りで阿部氏を推す当初の流れは一変し、政権交代で一気に動きだした」

 同市長選には阿部氏のほか、無所属で政治団体役員の岡本一氏(64)=共産党推薦=が出馬を正式表明している。

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