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人気落語家たちも修行、焼き肉店「八起寄席」が来年500回/相模原

2009年9月8日

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 春風亭昇太、柳家花緑、立川談春…。今を時めく人気落語家たちが前座、二つ目時代から貴重な修業の場としていた相模原市内の焼き肉店で行われている寄席がある。店を経営する夫妻に支えられ、話術を磨いた落語家は延べ約1700人に上る。寄席は来年1月に500回を迎える予定で、今月から記念の落語会を隔月開催する。

 「八起寄席」。小田急線相模大野駅近くに焼き肉店「八起」を構える唐沢章さん(69)、時子さん(63)夫妻が店の定休日を利用して落語会を開いたのは1986年。

 「ラジオで面白い話をしていたなぁという程度」(章さん)、「小学校の時に街頭テレビで見た『時そば』を家のこたつに乗ってまねたぐらい」(時子さん)。落語に造詣が深いわけではなかった2人だが、時子さんが知人と都内の寄席に出掛けた際、若手落語家が出演場所がなく困っていると知人から聞いた。

 「それなら、うちの店でやればいい」。時子さんが請け負った。スタート時は円楽一門の若手が出演。30人も入れば満席の店内。「缶ビール付きで200円」と時子さん。手製の高座から観客の反応は手に取るように分かる。若手は常連客の前で話術を磨いた。

 「これが本当の寄席だ」。時子さんは、現在「笑点」で活躍する三遊亭好楽さんにそう言われた。若手落語家が所属一門を問わず、出演した。落語協会、落語芸術協会、円楽一門、落語立川流の東京4派の落語家を同時に聞ける寄席として通の間でも評判となった。99年からは市民文化財団と協働で「グリーンホール八起寄席」を奇数月に開催。店とホールの寄席を合わせて、来年1月18日に500回を迎える。

 気難しいとされる立川談志さんとのツーショット写真を、店のホームページに掲げる陽気な時子さんと寡黙な章さんが落語家を支え続けて23年目。焼き肉の煙で茶色になった「根多(ねた)帳」を手に2人は「これからも長く笑いを提供していきたい」と話した。

 今月から隔月で3月まで続く500回の記念落語会は、4派の人気落語家などが多数出演する。日時や会場、料金の問い合わせは、唐沢さん電話042(748)2611。

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