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どうなる海水浴場禁煙化、16日に検討会発足/神奈川県

2009年7月15日

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 松沢成文知事が提唱する海水浴場禁煙化が、各方面に波紋を広げている。海の家などが客足への影響を懸念するほか、県議会では紛糾が続く。16日には県と海岸のある県内14市町による検討会が発足し、来夏施行に向けた議論をスタートさせるが、新たな条例化への足並みはそろっていない。「禁煙ビーチ」をめぐる議論は波乱含みの様相だ。

 県によると、参加自治体のうち11市町は「ポイ捨て条例」などを施行。海水浴場での一定のたばこ対策は取られている形だが、「実効力を上げるために罰則も含めた条例を」というのが松沢知事の主張だ。

 これに対し、県議会では海岸の安全や美化は市町村の役割との声が上がる。知事が「温度差はあるが14首長は禁煙の方向性に賛同」との趣旨で発言したことも批判を招いた。この問題にすでに取り組んでいる自治体も多いことなどから、本紙の取材でも、各市町の賛否は大きく分かれる。

 禁煙への反対を明確にしたのが、サザンビーチで知られる茅ケ崎市。服部信明市長が市議会6月定例会などで「海水浴場にはいろいろな人が来るし、楽しみ方もそれぞれ。条例に寄らずに(マナーを)訴えていくべきだ」と反対を表明。米西海岸やハワイなどで海岸の禁煙化が進むが、服部市長は「ならば欧州はどうかとの声もある。マナーに任せる方が湘南の海岸には合う」と話す。

 県内最大の海水浴場・片瀬海岸を抱える藤沢市の海老根靖典市長は「反対ではない」と断った上で、「吸えるところ、吸えないところを明確にしたい」と分煙化が現実的だとしている。今夏から日本たばこ産業(JT)が灰皿約70個を提供し、江ノ島周辺の海水浴場で分煙を進める。

 一方、真鶴町の青木健町長は知事を積極的に支持しており、「来夏に向けた試行に」と7月から海水浴場の禁煙を始めた。海の家などを説得し、町内唯一の海水浴場・岩海岸で喫煙所以外が全面禁煙に。夏休みには子ども連れで埋まるという岩海岸では、煙害やポイ捨てが少なくなかったといい、青木町長は「クリーンなイメージで客は増える」と期待する。

 葉山町は「町条例でポイ捨ては禁止しているが、県が条例化すれば足並みがそろいにくい海水浴場組合も守らざるを得ない」(産業振興課)と歓迎。ただ、罰則化については「観光客への周知が問題で、難しいのでは」とみる。逗子市も同様に「罰則はやりすぎ。喫煙者にマナーの徹底を訴えるのが大切で、ポイ捨て禁止に力を入れて欲しい」(経済観光課)と要望する。

 また、「県や他自治体の動きを見ながら対応する」(三浦市)と、議論の進展を注視する自治体も多い。


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