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初演当時の市歌を再現へ/横浜交響楽団が記念演奏会

2009年6月20日

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 ことし誕生百年を迎える横浜市歌はもともと、現在よりも高いト長調の旋律だった-。横浜交響楽団(小磯智功理事長)は初演当時の市歌を文献などから調べて21日、県立音楽堂(横浜・紅葉ケ丘)で開かれる第615回定期演奏会で再現する。開港150周年を記念した演奏会。楽団は市歌が生まれた経緯などについてまとめた冊子を3千部作成、聴衆にも配布する。

 横浜市歌は1909年7月1日、開港記念式典で初めて歌われた。作詞は文豪森林太郎(鴎外)、作曲は南能衛(よしえ)。「わが日の本は島国よ」で始まるこの歌は、今でも多くの市民に親しまれている。

 ト長調で作曲されたが、普及に向けて歌いやすくしようと、ヘ長調、変ホ長調により低く移調されたという。リズムも一部変えられており、演奏会では作曲された当時の「原曲」を披露、現在歌われている市歌と比較する。

 市歌の調査にかかわってきた小磯理事長は「百年も多くの市民に歌い継がれてきた市歌はあまり例をみない。郷土の歌として、もう一度味わい直してほしい」と話している。演奏会には鴎外や南の孫たちも訪れる予定という。

 定期演奏会では、このほか横浜にちなんだ作品を多く取り上げる。山田耕筰が作曲し、ほとんど演奏機会のなかった歌劇「黒船」の「序景」もその一つ。

 アメリカ人からの作曲依頼を受けた山田が、シカゴ公演に向けて着手。盆踊りといった日本の風俗を表現した「序景」から完成させた。しかし公演は中止となり、独立した曲として31年、レニングラードで初演された。39年に歌劇全幕が完成したが、「序景」は削除されて上演されることが多かったという。

 また、同楽団創設者の小船幸次郎が作曲した組詩曲「横浜1947年」(詩朗読は劇団葡萄座の西川絵菜さん)なども演奏する。

 指揮は甲賀一宏さん。赤い靴ジュニアコーラス、横浜少年少女合唱団、横響合唱団が共演。午後2時開演。チケットは千円。問い合わせは同交響楽団事務所電話045(824)3176。

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