ベテラン退団
2009年9月22日
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いまこそ若手の奮起を
2年連続リーグ最下位が決定的なプロ野球、横浜ベイスターズの人事が早くも始まった。球界最年長、46歳の工藤公康投手と、内野の要・仁志敏久選手の両ベテランと来季の契約を結ばないことが明らかになった。今シーズン途中の5月下旬に大矢明彦監督から引き継いだ田代富雄監督代行も、来季は2軍の監督に戻ることが内定した。工藤、仁志両選手は2007年に巨人から横浜へ移籍。1998年の日本一達成以降低迷するチームの再建のキーマンとして期待された。だが、工藤投手は07年に7勝したものの、昨年は1勝もできず、今年はシーズン途中から中継ぎを任されていた。仁志選手も若手の台頭もあって出場機会が減っていた。
プロである以上、実績が伴わなければ契約更新されないのは仕方がない。それでも2人が残したものは少なくない。豊富な経験に裏打ちされたプレーは、若い選手の多い横浜にとって手本となった。さらに時にはコーチに対しても自分の意見を率直に表す態度は、プロとしてのプライドを感じさせた。
若手にはミスが多い。当然である。そこには緊迫した局面でのプレー機会が少ない現状がある。かつて、豊富な資金で有力選手を集めて批判された巨人でさえ、育成枠から昇格した山口鉄也投手をはじめ、”自前”の選手が成長し、今や中心として活躍している。翻って横浜はどうか。まだまだ伸び悩んでいると言わざるを得ない。
ただ、将来性のある若手を伸ばしていくためには、ミスを補うベテランの力が必要だ。工藤、仁志両選手の野球に対する姿勢が、どれだけ若手の刺激となったことか。2人は現役続行を望んでいるが、来季横浜のユニホームを着ることはない。練習方法など、プロ野球選手としてチームに残してくれた財産を無駄にしてはならない。
来季の監督はまだ発表されていない。しかし、指揮官が誰であろうとグラウンドでプレーをするのは選手。とにかく見ているものに伝わるような必死さが横浜にほしい。工藤投手は言っている。「人より楽なことをやって結果を残せるほど、この世界は甘くない」。仁志選手もこう話す。「最下位で学ぶものは何もない」。この言葉の意味をしっかりと受け止めなければ、また「来シーズンこそ」というお題目の繰り返しになる。
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