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W杯予選突破

2009年6月12日

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世界の4強を現実的に

 来年6月に南アフリカで開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)最終予選で日本はA組の2位以内を確保し、本大会出場を決めた。W杯へは4大会連続の出場となる。

 日本にとってJリーグがスタートした1993年当時、W杯出場はまだ夢物語だった。98年フランス大会に初出場してから11年がたち、今や本大会出場は目標ではあるものの、最終到達点ではなくなった。それだけ日本サッカーのレベルが上がったということだろう。

 1次リーグで敗退した前回のドイツ大会後、日本サッカー協会はオシム氏を代表監督に招いた。オシム氏は欧州や南米のチームには体格で劣る日本の選手にスピードを求めた。90分間走りきるサッカーを徹底させ、世界と戦える土壌を築いた。オシム氏が脳梗塞(こうそく)で倒れた後、フランス大会でも指揮を執った岡田武史氏に代表を託した。

 現在のチームは、オシム氏が思い描いていたカラーを継承しつつ、攻守の素早い切り替えを目指す「岡田色」が融合した形だ。だが最終予選を突破したとはいえ、決定力不足が解消したとはいえない。横浜での“凱(がい)旋(せん)試合”も物足りなかった。ただ欧州で活躍する中村俊輔選手をはじめ高い技術を持つ選手が中盤を支配することでチームとして機能する時間が増した。

 本大会出場の切符は得た。課題は本大会までの1年をどう過ごすかにかかる。岡田監督は「世界のベスト4」という高い目標を掲げる。過去1度しか決勝トーナメントへ進出したことのない日本が、格上ばかりが相手となるW杯で4強入りを果たすまでの道程は厳しい。

 代表メンバー選考に関し、岡田監督は「今までの積み重ねを無駄にしないためにも、土台はこのチーム」という。ならばこそ野球のワールド・ベースボール・クラシックで連覇したチームがそうであったように、選手間の意思疎通を密にするためにも、できるだけ長い時間を共有する必要がある。それには代表選手を抱える各クラブの全面的な協力が不可欠となろう。

 「岡田ジャパン」の方向性は明確になった。まずは選手個々のレベルアップ。そして、チームとしての成熟度を増すため、日本サッカー協会が強豪国との親善試合を積極的に組むことも「世界のベスト4」を現実的な目標とするための道となる。


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